冬ソナブームはどこへ

 2004年は冬ソナの純愛ブームにわいた。主役のペ・ヨンジュン、チェ・ジウは不動のトップスターへ。2005年のカレンダーは2人のものが圧倒的な人気に。

 しかし、2006年に日韓合作となった民放TVドラマ・輪舞曲(ロンド)は竹野内豊、チェ・ジウの2大スター共演作だったが、裏社会をテーマしたサスペンスでストーリィが平凡だったせいか、視聴率は低迷。
 同じく2005年制作の韓国映画・四月の雪はぺ・ヨンジュン、ソン・イェジンという最高のキャスティングが話題で、日本では大々的に宣伝されたが、韓国では意外にも不振。不倫愛という難しいテーマが受け入れ難かったのか。

 原因は2つあると思う。ひとつは俳優としてのぺ・ヨンジュン、チェ・ジウが30歳台となり、次世代の若手俳優の台頭もあり、人気にかげりがでてきたこと。有名俳優出演で視聴率、興行成績を稼ぐのにはやはり無理がある。
 もうひとつは、サスペンス、不倫愛というテーマはどこにでもあるもので、韓国ドラマ、映画の魅力、オリジナリティが感じられなかったこと。やはり韓国らしい家族の絆を中心とした恋人たちや家族の独特の会話とストーリィ展開、流れるようなハングルの美しさを原点にすべきだと思う。

 NHK地上波で冬のソナタの後番組として2005~6年に放送された大長今(チャングムの誓い)はイ・ヨンエ主演。女官、医女としてひたむきに生きる主人公のサクセスストーリィに、はらはらどきどき。韓国料理や東洋医学にも関心がもたれた。まじめな内容で幅広い年齢層に支持された良質の歴史ドラマだが、恋愛物語はメインでなく、冬ソナのように中年女性を熱狂的させるようなブームにはならなかった。NHK地上波で後続のチュオクの剣(茶母)にいたっては歴史アクション物で、日本の時代劇にでもありそうな内容、初めからブームになりようがない。

 次から次への韓国ドラマ、映画で少し食傷気味の状態、しょせんブームは一時的なもの。ある意味では冷静に評価できる時期になったとも言える。
 韓国ドラマ、映画という異質なものに飛びついてはみたが慣れるにしたがって、受け容れて同化することによって、当初の熱狂から冷めたというのが本当のところかも。
 2006年冬の某無料ネットTVでの冬のソナタ再放送は意外にも低迷、視聴ランキングも各話とも1位はほとんどとれなかった。私もストーリィは分かっているし、大仕掛けのメロドラマで肩が凝るかと敬遠。大音量のBGMも耳障りだった。明らかにひと頃の熱気、ブームは冷めたよう。

 四季シリーズ4作目となるユン・ソクホ監督の春のワルツは韓国では放送済みだが、高い視聴率はとれなかったとか。現在NHKのBS2で放送中だが、キャストは全員新人、シリーズ3作品(秋の童話、冬のソナタ、夏の香り)でも同じような構成、演出を使っているので斬新さには欠けるかと心配している。若い人向けの純愛物語で終わりそう。

 2007年はどんな韓流が見られるのだろうか。韓国ファンのひとりとして気になるところ。日韓の文化交流による相互理解がいっそう進むことを祈る。

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